もうすぐ100周年を迎える、西宮市政史上でちょっと前代未聞なことが起きてるっぽいです〜。
3月21日に西宮市の来年度(令和7年度)「新年度予算」が、市議会で初めて否決されたそうです〜。

「あれ?否決って何?4月から市役所ストップしちゃうの?」…などなど、ビックリな方も多いかも。なので、今回の流れをサクッとまとめてみました〜。
目次
そもそも「新年度予算」ってなに?
新年度予算って、いったい何なんでしょう? ちょっと説明すると、

- 4月からスタートする1年間の、市役所が行う事業に必要な費用(=お金)の計画。
- ゴミ収集や道路整備、学校・保育園の運営、図書館の新しい本購入など、全部ここにお金が割り振られます。
- この予算が市議会で可決されないと、市役所は新年度にいろいろ事業を始めにくくなるんです〜。
否決された瞬間↓
議長「起立少数であります。ただいま採決いたしました議案305号(新年度予算案)は否決されました」と話してました〜
ここで湧いてくる3つの疑問
こんなふうに議会が激しく対立してしまった背景には
- 「財政難がどうとか…?」
- 「職員の人件費がどうの…?」
- 「そもそもコミュニケーション不足って何?」
などなど、少し込み入った問題があります。そこで、気になる3つのポイントをザックリ紹介しておきますね。
1.「財政難がヤバい」ってどういうこと?
西宮市の実質的な赤字が6年連続で続いているようです。
(写真の夕張メロンはイメージです)
- 数年後には基金(市の貯金みたいなもの)が底をつく恐れがある。
- 社会保障費や大型事業で出費がかさむ一方、収入はそこまで増えないので「将来は夕張みたいに?」と危機感。
- そこで「もっと役所の支出を見直そう!」という声が強まってるわけですね。
2.「職員の人件費が高すぎる」ってほんと?
反対派の議員さんたちが「給与水準が他の市より高いのに、さらに全員給料アップはおかしいちゃう?」って主張してるのが、今回の焦点。


なので、「職員が高い給料取りすぎやねん!」って一括りに言ってるわけじゃなくて、しぶや議員ら会派「ぜんしん」が提出した「職員給与修正案」は「給料が高い人は上げず、若い人は上げる」みたいな落とし所を探してる感じ。
3.コミュニケーション不足ってなに?
「議会と市長・役所があんまり話し合えてない?」との指摘も強いです。

- たとえば中学の部活動を地域移行する計画(プレみや)で、市側が先に市政ニュースで「来年9月から実施!」と公表。
- でも議会にきちんと報告がなかったから、問い合わせが来ても「まだ詳しく知らん…」状態で回答できず、「議会軽視か!」と不信感がアップしたそうな。

こんな事例が積み重なって、「このまま進めてほしくない!」→「新年度予算にNO!」となったみたい。
みんなの主張ザックリ
今回の議会で飛び交った声を、まずはざっくり紹介します〜。
新年度予算に…
反対派(主に「維新」「ぜんしん」「啓誠会」「共産」など)
- 「市の財政難やばいのに改革が甘いんちゃう?」
- 「人件費ちゃんとカットしてから市民負担を求めたほうが。。。」
- 「大型投資(今津西線の延伸や新図書館、第三者機関の設置など)が優先順位高いのは違うような気がする」
- 「部活動の地域移行が早すぎ」
賛成派(「公明党」・「市民クラブ」など)
- 「予算が通らないと市民生活にデメリットが大きい。まず可決して、個別に修正したらいいんちゃう?」
- 「さすがに全部白紙にしたら混乱するかもで心配やねん」
※念のために注意しときますが、にしつーのテイストの書き方なので、議員さんが、こんな話し方をしてるわけじゃないですよ〜

会派・議員 (主発言者) | メインの予算の姿勢 | 職員給与修正案への姿勢 |
---|---|---|
日本維新の会 西宮市議団 (前田さん・渡辺さん・多田さん) | 「反対」 (財政危機なのに人件費改革が足りない!など) | 「賛成」 (給与水準が国を上回っている箇所は抑えるべき) |
会派・ぜんしん (たかのさん・しぶやさん・牧さん) | 「反対」 (財政が大変なのに事業優先順位や人件費カットが全然足りない!) | 「賛成」 (中高齢層の職員給与を国基準以上に上げるのはおかしい、と強く主張) |
啓誠会 (坂本さん・松本さん) | 「反対」 (緊張感のない予算に見える、議会軽視もダメだ、という姿勢) | 「賛成」 (議案の討論で人件費改革の甘さを強調) |
公明党 (山田さん・大川原さん) | 「賛成」 (当初予算は市政運営に不可欠と判断) | 「反対」 (人事院勧告は尊重されるべき、労使交渉を尊重せよというスタンス) |
市民クラブ (河崎さん・花岡さん・田中章男さん) | 「賛成」 ただし中身には色々苦言あり(財政構造改善せよなど) | 「反対」 (この修正は職員間の不公平や労使交渉不透明になる、という主張) |
日本共産党西宮市会議員団 (野口さん・庄本さん) | 一部反対(もしくは全体反対) (「市民サービス切り捨て反対」「もっと福祉を!」) | 「反対」 (もとより人事院勧告を大事にし、人件費カットを否定的に見る) |
無所属・その他 (一色さん・村上さん・森さん・佐野さん・よつやさん ほか) | 「反対!」の人も「賛成!」の人も中立・部分反対など様々 (こちらも個人ごとで異なる) | 修正案に賛成する人もいれば、反対する人もいる (意見が割れている様子) |
正式な採決結果や各無所属議員さんの個別見解は、会議録や議員本人のSNS・公式サイトなどを改めてチェックください~。
この職員給与修正案の採決がけっこうすごい様子で。

賛成20人で反対20人で真っ二つに割れた。「どうなるの?」って見てたら。 同数の場合は議長が決める(地方自治法第116条第1項の規定)ようで、職員給与修正案が可決されました。
今回の予算案に入ってる指摘されてるやつ
「本当に今やる必要あるの?」と反対派が疑問視してる事業を一部まとめてみます。

- 今津西線の延伸計画
7年で42億円を投じる - 新図書館整備(阪神西宮駅北側)
既存の図書館を再編してからでもいいのかも - 宮っ子つながり支える条例〔こどもの人権守る)
既存の相談窓口あるのに?3000万円くらい余計にかかるの? - 中学校部活動の地域移行
拙速すぎる、指導者や費用負担は?議会に説明なさすぎ〜など。 - 観光事業(観光協会へ英語版HP更新など)
ほんまに効果ある?必要?という声が。 - 防災アプリ開発
LINEや民間アプリあるのに、約4,800万で新規で作って維持費かかるの?との指摘。
賛成派は「まず予算を通さなアカン」って言ってます
賛成派(公明党・市民クラブなど)の方々は、否決すると市民生活へのダメージが大きいと懸念していました。

- 「4月から新年度始まるのに、予算がないと市役所の事業が滞るやん?」
- 「まずは可決して必要な予算を確保したうえで、問題のある事業は追加の修正・見直しで調整したらいいんちゃう?」
- 「職員給与の見直しも労使交渉の結果を尊重していかないと混乱しそう。議会で給料カットを決めるってどうなん?」
- 「そもそも大混乱が起きたら、結局、市民が困るだけやん…」

反対派が「財政危機」と「職員の給料」を強く問題視しているのに対し、賛成派は「市民サービスを止めないこと最優先」「交渉の結果を踏まえて段階的に調整すべき」と考えているようですね〜。
否決されたけど。これからどうなる?
そもそも「新年度予算が否決されたけど、どうなるの?」って不安がいっぱいですが…

- いきなり市役所が止まったりゴミ収集が止まるとかは多分ないです〜
- でも暫定予算や骨格予算で最低限しか組めないと、公園整備や図書館の本購入など日常生活から優先度低めの事業はどんどん後回しに…。
(大丈夫です!議会開始前に、しゃちょ美を見つけてピースしてくれただけです〜。いつも詳しく教えてくれる川村議員です〜)
いまのところ3月26日に臨時市議会を開いて「修正予算」を出すそうで、それが通れば4月から通常どおり。もしまた否決されたら、さらに遅れて混乱が広がるかも…。

予算否決は西宮市100年で初な歴史的事件だそうで、取り上げてみました〜。3月26日の臨時会で「修正予算」をどうまとめるか、ですね。にしても、石井市長含めて西宮市のお役人さんは真剣で緊張感のある表情が印象的でした。でも初めてのことで、ショックだったんでしょうねぇ〜
さいごに
議員のみなさん、いろんな考えで、反対派も賛成派に分かれていますが、みんな大好きな西宮市をよくしたいって気持ちは一緒なはず。意見をまとめて、よりよい方向に決まってほしいですね。にしつーでは今後も続報があればお届けします!
(※素人が調べて書いてるので、万が一間違ってたらすみません…)
