西宮市長選の青年会議所主催の公開討論会まとめ、②お金編です〜
①がまだの方はこちらから↓
前回の子育て編で、保育士の支援とか医療費無償化とか、いろんな施策が出てきましたが。。。

実はここが討論会でいちばんヒートアップ。
目次
まず知っておきたい。西宮市のお金事情って今どうなん?
「西宮市の財政がヤバい」って、なんとなく聞いたことありません?

去年は予算案が議会で否決されたニュースもありましたし。。。一方で市政ニュースには「改善してます」って書いてるし。。。
で、結局どうなん?
わかりやすく家計に例えると

これを見る数字が「実質単年度収支(給料だけでやりくりできてるか)」ってやつなんですが、西宮市はずっと赤字なんです。
じゃあ「改善してる」ってのは、赤字の額が減ってきてるということ。赤字そのものはまだ続いてる
で、その赤字をどうしてるか、というと。。。
貯金を下ろして足りない分を補填してる。
つまり「財布にはお金がある」けど「給料だけだと毎月赤字」という状態。
数字だとこう↓
お給料だけで見た赤字(実質単年度収支)
2019年度 ▲50.4億円
↓
2022年度 ▲42.4億円
(テレビや新聞で大きく取り上げられた年)
↓
2024年度 ▲14.9億円
赤字幅は減ってきてるけど、まだ赤字。
(出典:西宮市財政構造改善実施計画 進捗資料)
「えっ改善してるやん」って思った!
「▲14.9億円まで減った」
数字的にかなり改善してるように見える!ここが市政ニュースに改善って書かれてたやつ
でもこの改善の中身がけっこう大事で。。。

ただし、この中に市の土地を売ったお金が9.9億円含まれてます
(土地は1回売ったらなくなるので、来年も同じ額は入らない)
❷ 市民税や県税交付金などが想定より多く入った→28.7億円
(これも来年も同じだけ入る保証はない)
つまり、市の取り組みで19.9億円改善したのは事実。でもその中にも土地売却みたいな1回きりの収入ですし、税金の上振れ28.7億円もたまたま要素が大きい。
「来年以降もずっと続く改善」だけで見ると、違います。
(出典:西宮市財政構造改善実施計画 進捗資料・財政状況分析ブリーフィング資料)
人件費が10年で60億円増えてるみたい
ここが、あんまり知られてないかもですが

西宮市の人件費(市の職員さんのお給料など) は、
2014年度 298億円
↓
2024年度 359億円
10年で約60億円増えてる
※この数字は財政構造改善の進捗資料ベースです。一般会計決算報告では令和6年度の人件費は389.1億円で、資料により会計区分が異なります(ようするに食費に外食を含めるか含めないかで金額が変わるのと同じ感じ)
「経常収支比率」っていう、毎年入るお金のうちどれだけが固定費で消えてるかを見る数字があるんですが、

西宮市 96.7%
中核市の平均 93.0%
西宮市は、毎年まず払わないといけない固定費がかなり重いってことです
100%に近いほど「カツカツ」という意味です。西宮市は毎年入るお金のほぼ全部が、人件費や福祉などの固定的な支出で消える状態。新しいことに使えるお金がほとんどない。
これが改善すると
・大きな建て替えや整備(学校・ゴミ施設・病院や図書館とか)
・基金への積立(将来のための貯金)
・突発対応への備え(災害とかで財源不足のときに使うやつ)
・新しい何かのサービス
みたいな余力ができるって感じ
(出典:西宮市財政構造改善実施計画 進捗資料・財政基礎データ2014-2025整理)
この状況で、3候補はどうする?

| 石井さん | 田中さん | 畑本さん | |
|---|---|---|---|
| 出費の 減らし方 | 現行の改善計画を進める。 経常経費の削減を続ける | 現行計画では足りないとして、 人件費の見直しを急ぐ (5年もかけるな) | 人件費カットには否定的。 「正直これ以上削るとこは多くない」 |
| 稼ぎ方 | 市民税が就任時856億→916億に増 「働ける街」で税収UP | ふるさと納税の流出を なんとかする・地元産業の応援 | 福祉の課題を解決することが ビジネスになる |
| スタンス | 財政改善を続けながら、 子育て・医療・まちづくりには 必要な投資も進める | まず財政再建を最優先。 人件費見直しなどで 立て直してから投資 | 大幅な削減余地は少ないと見て AI・DX活用と「稼ぐ」発想を重視 |
出費の減らし方で、石井さんの「現行の改善計画」は令和6年度〜令和10年度の5年間。田中さんの『5年もかけるな』は、この計画期間への不満と読むとわかりやすそう。
ポイント→固定費をどう抑えて、一時収入頼みからどう抜けるか
全部の話をまとめると、西宮市の財政は、
・人件費や福祉の費用がどんどん増えてる(固定費の問題)
・古い施設の建替えにもお金がかかる(投資の問題)
・改善と言っても、土地売却や税収の上振れに助けられてる部分が大きい(一時収入頼みの問題)
この3つが同時に来てるのが今の西宮市かと。

で、ここに関わってくるのが各候補の支持基盤です。
田中さん:無所属。自民党兵庫県連と兵庫維新の会が推薦
畑本さん:無所属
(出典:神戸新聞報道、自民党兵庫県連・兵庫維新の会公式サイト・連合兵庫の公式サイト)
市の財政って、数字だけで決まるわけじゃないんですよね。国や県からの補助、議会との調整、職員体制とのすり合わせもあるので、「誰がどことつながっているか」も、じつは無関係ではないもの。

どの候補がいい悪いというより、固定費の見直しをどう進めるのか。一時収入頼みからどう抜けるのか。必要な投資をどう優先するのか。
支持基盤の違いが、改革の進め方や優先順位にどう影響するかも判断材料のひとつかもしれません。
次回は討論会のクロストーク&まとめ!

③では候補者同士の突っ込みあいと、介護・高齢化の話、最後のアピールをまとめます。
③ 討論したやつ&まとめ編につづく〜
期日前投票:3月23日(月)〜28日(土)
市内9カ所(市役所、鳴尾支所、瓦木公民館、甲東支所、塩瀬支所、山口支所、ららぽーと甲子園、市民・大学共創プラザ(アクタ東館6階)、コープ苦楽園)
【この記事で参照したデータ】
・西宮市財政構造改善実施計画 進捗資料
・西宮市財政状況分析ブリーフィング資料
・財政基礎データ2014-2025整理
・神戸新聞報道、自民党兵庫県連・兵庫維新の会公式サイト・連合兵庫の公式サイト
・公開討論会YouTube動画(西宮青年会議所主催 2026年3月15日)



















