2年前、にしつーで「JRの線路ぞいで何かつくってる」という記事を書きました。
この建物です↓
<2年前の当時の写真>
JRの線路と津門川が交差するあたりで、謎の大きい何かが作られています!
と、お伝えしました。
地図ではここ↓
住所は、兵庫県西宮市神祇官町6です。
ということで!
西宮の謎や疑問をにしつーライターが調べて記事にしてみるコーナー「にしつー探偵」へようこそ。
2年前にお伝えした「謎の大きな何か」をにしつー探偵が潜入してきたのでその様子をお伝えします。
GATE3
以前に記事にした謎の施設に入れますとの、とある機関の方から連絡がきました。
にしつーは西宮の謎を解明するため、みんなの笑顔を守るため「行くしかない」という使命のもと、現地に向かいます。
たくさんの機関の方と一緒に、あの謎の施設に吸い込まれていきます。
GETE3と書かれています。他にも入口があるのでしょうか。
ん?入ってすぐのところに、何かあります。
墜落制止?落ちるんですか???
奥にショベルカーが見えますね。
広い。ショベルカーが入れる巨大施設でした。
入れ物に土らしきものが大量に入ってる。どこから?そして何を掘り出したんでしょうか?
何かを流し込む??複雑に入り組んでいるパイプ。
これは国家的に重要な施設なのでは?!
いよいよ問題の箇所についたようです。
謎の大穴
この施設の奥まで行ったところで、足を止めています。
何やら下を覗き込んでます。
何があるんやろ。
なんじゃこりゃー
こっわ
ということで、クイズでうっすらお気づきの方もいるかと思いますのでネタバレします。
こちら↓
大豊建設の幻の川「アンダー・リバープロジェクト」
地下貯留管(ちかちょうりゅうかん)です。文字入力すると貯留館って出る
ナニナニ?って感じですよね。
このように津門川の真下に1.7kmの巨大地下トンネルを掘って雨水をため込む。
街の浸水を防ぐ地下施設を作ってるんです。大雨の時に流れる川ということです
難しい言葉でいうと「二級河川東川系津門川地下貯留管整備事業」です。漢字なが〜〜
地図ではここ↓
総延長1.7kmです。現在は400mまで掘り進んでる
施設の完成は2025年9月予定。掘削自体は来年の2月頃に完了
みなさんご存知のように、津門川は過去何度も浸水被害が発生していまして。
平成25年の国道171号線付近↓
大変な浸水被害が起きているんです。
この施設が完成すると20年に一度の豪雨に耐えれるようになるとのこと。現在は5年に一度にしか耐えられないらしい
あと、宮っ子として、大切な話。
ご存知のように、西宮には地下に宮水が流れています。
宮水は日本酒作りに最適なミネラル分が多いのに鉄分が少ない最強の水。それが宮水のクオリティ。硬水と軟水が自然にブレンドされてる
そんな宮水保全を前提として工事を実施しています。
このように宮水調査を実施されていました〜。
地下2〜6mの宮水帯水層よりも深い粘土層21m〜41mの地中に貯留管を設置することで、宮水の環境に配慮した形になっています。
ということで!
41mの穴に降りてみる
地下41mに降りてみます。
これ何かわかりますか?
緑のスイッチで呼び出せます。
答え↓
工事用のエレベーターです。
3人乗れます。ラピュタのパズーが操作してたみたいな、臨時的に作ってる感があります
エレベーターの下はこんな感じで剥き出しになってます。こわー。
お。
階段あるやん
ここから降りたろ
ってか、急!
一人がギリで通れる狭さ。
スケスケで下が見えますし、がたがた音がなりますし、なかなかのスリル体験。
おおお!貯留管トンネルが見えてきたーーーー!!
映画に出そうなトンネル。貯留管は直径4.9m(内径)。ちなみに上のパイプは空気を送ってるんだそう。地下41mですもんね〜空気こなかったら死ぬ
上を見上げる。FF7のミッドガルにいる気分や〜
41mですよ〜。マンションの14階くらいの高さ。いや、地下14階?!なにそれ?!
え、電車走るん?
ということで。貯留管がどうなってるか見にいきましょう。
え?地下鉄かな?
これ絶対に線路ですやん。
こんなんもある↓
低圧電線と通信線。
こっちは高電圧危険!
火災事故用の消化器もかかってたり。
あ、なんかある!!!
トロッコです。ドンキーコングみたい
セグメント運搬台車?なんでしょう?
これは↓
貯留管の壁ですね。これを奥にトロッコで運ぶんですね。
最果て
この地下貯留管は神祇官町から門戸荘まで1.7kmが区間なのですが。
地上の風景がどのあたりか、こんな写真が貼られていました。
200m付近だと
ここらへんです↓
古野電気のちょっと北あたりですね。
300m地点↓
緊急退避
さりげなく怖いこと書いてますね。ダイハード3でこういうトンネルでドバーーーって水が流れてくるシーンありましたよね
お?終点っぽいところに到着??
西宮で1番深いところにあるトイレ発見じゃない?!
ちなみにバイオトイレとは水を必要としないトイレで、「おがくず」や「木チップ」、「そばがら」で微生物をいい感じにして処理する賢いトイレなんです。
怪しい感じの場所ですね。なんかUSJのジュラシックパークザライドの坂道上がってくところみたいな感じ
危険そうな謎のカンカン。
いろんなモニタリング装置が。
入って355M付近。
現時点で到着可能なトンネルの最果てです。
地図ではこのへん↓
バーミヤンとかがある山手幹線のちょい北に入ったところ。
最深部にあったやつ
この奥にシールドマシンと言って、巨大なモグラの頭みたいなのがあります。それが回転して土を掘り進みます。
ハイテクなイメージ図↓
1日に10〜12mを掘り進むんだそうです。モグラすごい!!いやちゃう!シールドマシンすごい!映画アルマゲドンの掘るやつみたい
で、掘って出た土はどうするかというと、
このベルトコンベアに、うぃーーーんって運ばれます。
で、その土をトロッコに乗っけて
入り口まで運んでいくって感じです。
効率よく運ぶためか、分岐されています。ホントに電車ですよ電車
ということで、レポートは以上です!
こんな映画でした見られない光景が、いつのまにか西宮に作られていたんです。
さいごに
地下貯留管いかがだったでしょうか。西宮の命を守る巨大施設を目の当たりにしまして、ほんとに人間ってすごいことできるんやな〜って思いました。20年に一度の豪雨被害がなくすこの施設。しばらく工事が続きますが、施設の近所の地域の方、工事関係者の方に感謝してます〜。