3月26日の臨時市議会で、修正予算が可決されました〜

前回(3月21日)の本会議で、西宮市制100年にして初の当初予算「否決」が起きたんですが…
その後、市役所側(当局って呼ばれてた。なんかかっこいいね)が新たな修正予算案を出して、3月26日の臨時会で可決されたんです〜。これで、4月からの新年度はひとまず動き出せることに。ちょっとホッと。

とはいえ、予算案の一部はカットされました。「今回の否決(3/21)→修正(3/26)」は、西宮市議会がほんまに本気で「財政」を考えはじめた、歴史的な動きって言われてます〜。だって100年に一度ですもんね〜
賛成(修正予算に賛成)
公明党
市民クラブ
ぜんしん
啓誠会
一部の無所属(一色さん、佐野さん、村上さん、よつやさん など)
反対(修正予算に反対)
日本維新の会
日本共産党
まず、予算の全体イメージ
- 当初予算の総額は、ざっくり2226億円ほど。
- 今回の修正では、合計で約1億1000万円ちょいがカット対象。
「2200億」に比べたら「1億そこそこ」って正直わずか。。。かもしれません。でも、今まで財政が厳しいって言われてたのに、そのままだった部分を議会が指摘して、市役所側が修正に踏み切ったことが、かなり大きい動きでした。

「もっと大胆に削れへんの?」って声もあれば、「いや、1億円超えのカットって相当デカい一歩!」って見方も。いずれにしても「財政のヤバさ」が顕在化してる中、議員さんも、市役所側も、それを承認。必死に知恵を絞ったわけですね〜。
どこがどうカットされた?ざっくり表でまとめ

修正項目 | 当初の計上額 | 修正後 | ざっくりポイント |
---|---|---|---|
養育費の強制執行費用補助 | 約90万円 | →0円 | 弁護士費用や手数料を最大15万円補助 |
観光協会補助金 (HPリニューアル等) | 約290万円 | →0円 | 外国語対応HPやイベント費用を減額 |
防災アプリ 新しいの | 約4800万円 | →0円 | SNSなどで代用できる。費用対効果疑問 |
中学校部活動 民間移行 (プレみや補助金) | 約6000万円 | →約400万円 | 必要最小限(人件費など)のみ残し、大幅縮小 |
「宮っ子つながり支える条例」 広報等 | 約159万円 | →0円 | 子どもの第三者機関に向けた調査費・周知費用 |
中央図書館の整備 (債務負担行為) | 約1300万円 | →取下げ (0円) | 新しい図書館を再編前に作るの?と疑問 |
統合新病院の給与補償 (債務負担行為) | 約4億6600万円 | →取下げ (0円) | 移籍で給料下がる職員を補償する費用を見送り |
就学前児童応援給付 (5000円給付) | 約1億6000万円 | →約1億5300万円 | 事務費(660万円相当)を削減 |
合計すると、ざっくり1億1700万円ほどがカットされることになりました!
ここから、議員さんのブログなどの参考にして、予算カットの理由をいくつかお伝えしますね。
防災アプリの開発はストップ
約4800万円をかけて、市独自の防災アプリを作る予定。災害時に確実に情報を届ける狙いでしたが〜
疑問とかこんな指摘がありました
「LINEやSNSでも情報発信できるのに、アプリ増やさんでもいいんちゃう?」
「登録者数がホントに伸びるのかな?無駄に終わる可能性は?」
どうカットされた?
今回、全額カットに。
議会からは「費用対効果が見えない」と厳しいツッコミが入り、当局も取り下げを了承。
「みやっこつながり支える条例」経費もほぼカット
新しく「子どもの人権のための第三者機関」を設ける計画。市の年間予算として約3000万円を想定してたらしい。

疑問とこんな指摘が
「既存の相談窓口(児童相談所・こども家庭センターなど)が十分活用されてないのに、新しく機関を作る意味あるかな?」
「この財政状況で、いきなり年間3000万円は大きすぎちゃう?」
どうカットされた?
結果、ここはまるっと取り下げ。
坂本議員・川村議員いわく「まず既存の仕組みを周知&連携しては?」と主張し、予算自体がほぼ消えた形。
中学部活動「プレみや」補助金も縮小
国の方針で、教師の負担軽減&地域との連携を進めるため、中学の部活動を段階的に地域移行する計画で、
今回、約6000万円を補助金として計上していましたが、

疑問とこんな指摘が
「議会への報告が遅いで〜」「なんか急いでやりすぎじゃない?」
「北部地域などはクラブ指導者や場所の確保が大変じゃ?移動するのもすごい大変にならない?」
どうカットされた?
約90%を削り、最低限の人件費だけ残す形に。
完全ストップではないものの「もうちょっと慎重に進めようよ」と縮小された感じ。
中央図書館の整備はいったん取り下げに
阪神西宮駅北側で、新しい図書館を整備する計画。既存館を再編しながら民間事業者と連携する構想だったんですが。

疑問とこんな指摘が
「公共施設の総量削減を方針にしてるのに、ここで大規模な新設はちょっと。。。」
「再開発の手続きに合わせて、今すぐ全部決めちゃうのは早いような気が。」
どうカットされた?
今回、大きな債務負担行為(1300万円相当)がいったん取り下げに。
計画自体は続行する可能性あるが、令和7年度は慎重に再検討する流れ。
「債務負担行為(さいむふたんこうい)」ってなんや?って聞こえてきそうなので少し説明。要するに今、支払うわけじゃないけど、「未来に向けて積み立てておくわ〜」って費用のことです。
統合新病院の給与補償もゼロ
中央病院と県立病院の統合に伴い、市職員→県職員へ移籍する際の給料差額を市が補填する仕組みについて〜

疑問・指摘
「そもそも、県との協議はどうなってるのかな? 市単独で負担する理由はなんでしょ〜?」
「複数年分(5年で4.6億円)まとめて計上するの、ちょっと早すぎじゃない?」
どうカットされた?
今回、計上していた債務負担行為をゼロに。
また改めて、組合交渉や県との負担協議をすべきという声が強いようです。
就学前児童応援給付のコスト高めの事務費を減らした
0〜6歳に1人あたり5000円の電子マネー等を配布する事業。国費の補助の給付方法の事務費用について〜

疑問・指摘
「給付は嬉しいけど、事務費が20%超はコスパ微妙じゃない?」
「もっと安く済む方法なかったの?」
どうカットされた?
給付本体はそのままだけど、事務費(660万円程度)を削減。
最終的に約1億5300万円の予算に落ち着くことに。
人件費はどうなった?
今回、予算案の中身ではあまり数値が変わってないように見えますが、実際は一部職員の昇給ストップなどが決定されてるそうです。手続きの都合で、予算の修正案に細かく反映しきれず、後日「執行残(余った額)」として処理される形になるとか。

しぶや議員いわく、「国基準より高いゾーンのアップは認めないよ」という修正が通ってるので、削減効果自体はしっかり出るとのこと。

川村議員も今回の予算案や人件費についてブログでふれていて、「年功序列的な昇給の見直し」や「形骸化した評価制度の改善」など、メリハリある適正な給与体系にしてって、書かれてました。さいごのところの「むしろ、優秀な管理職にはもっと報酬を支払うべき」この意見!!個人的に大大大賛成です〜〜。
めっちゃ大きな一歩かも
「削ったのたった1億円?2200億円からしたら微々たるもんじゃ?」と思う人もいそう。 たしかに比率でいえば0.0%台で、スズメの涙にも見えますよね。

でも、今まで「市の財政がヤバい」と言われながらも、大きな予算案はすんなり可決されてきた西宮市で、議会がストップをかけて市役所側が修正に応じるっていう動きは、ある意味画期的だったんかと。
市役所側も「自分なりに精いっぱい組んだ予算」だったのを、財政逼迫を受けて飲み込んでる
議員さんも、あちこちの事業内容を調べて、必死に指摘してる
市長としても、最終承認を行って今回の修正をOKにしてる
というところです!
100年に一度の否決ということで、ちょっとドキドキしましたが、なんだかんだで議員さんも市役所も真剣に取り組んだ結果だと思ってます〜
参考にした議員さんのブログ
ブログやSNSで情報をわかりやすく出してくれる議員さんも増えてて、頑張ってまとめることができました〜
さいごに
ちょ〜〜っと難しい内容ですが、議会や市長、市役所側がどんな議論をして、予算をどう変えていくのか。。。今後に期待!にしつーも追えるだけ追いますね〜。
(※例によって素人が調べて書いてるので、もし間違いなどあればすみません。 )
