西宮市にはシンボルマークとして「市章」と「市旗」の二つのマークが制定されています。
西宮市にお住まいの方なら幾度と無く目にされた事があると思います。
この二つのマークにはもちろんそれぞれ意味があるのですが、皆さんはご存知でしょうか。
西宮市旗
(出典:西宮市)
こちらが「西宮市旗」です。
見ての通りひらがなの「に」ですが、赤は太陽と幸せ、緑は六甲の自然を表していて、「緑と幸せのまち」を象徴しているデザインだそうですよ。
昭和45年11月制定です。
西宮市章
(出典:西宮市)
こちらが問題の「西宮市章」です。
真ん中の文字は「西」のてん書体で、この「西」をカタカナの「ヤ」三つで囲んでいるというデザインです(三つの「ヤ」で「ミヤ」という事ですね)。
直線が少しずれているのはそういう理由なんですね。(県立西宮高等学校でも市章について書かれています)
あくまでカタカナの「ヤ」三つで囲んでいるのであって、決して単純な六芒星では無いという事です。
大正15年4月制定です(当時は西宮町)。
「ヤ」がよくわかる動画↓
市章にまつわる都市伝説
デザインの由来は上記の通りですが、市章はやはり六芒星に見えますので色々な噂話を聞く事があります。
「伊勢神宮の灯篭に六芒星があるが、日本人のルーツはユダヤ人なのでは……」
「西宮神社を有する西宮市の市章が六芒星なのもそれと関係あるのでは……」
「西宮はユダヤに支配された土地だったのでは……」
等々。
私個人的にはあまりそういった話の信憑性は高くないと思います。
もし本当に西宮市章がユダヤを表しているとすれば、直線をずらしてデザインする等といった失礼な事はしないと思いますし、逆に「六芒星とは関係ないよ」という事を示すためにあえてずらしているようにも思えます。
そもそも「ダビデの星」は六芒星の形をしていますが、六芒星=ダビデの星という訳ではありません(円形が全て日本のシンボルではありませんよね)。
六芒星は「カゴメ紋」といって、日本にも古くからある紋様のひとつです。
この「六芒星」や「正六角形」といった幾何学的な形は自然界にもたくさんあるし、色々と理にかなった形ですので、世界中のどこで使われていても何の不思議もありません。
という事で私は西宮市章とダビデの星は関係ないと考えていますが、皆さんはどうお考えでしょうか?