阪神西宮駅の南側、西宮中央商店街に「万田里(マンダリ)」という八百屋さんがあります。
単なる八百屋さんではなく、ゆるキャラ「ふくみみ福ちゃん」や、えべっさんのお面をモチーフにした「えびす福お面せんべい」等の製造元でもあります。
なぜ八百屋さんがゆるキャラや和菓子を作っているのでしょうか。
お話を伺って来ました。
目次
果物と野菜の「万田里(マンダリ)」外観
外観はこんな感じのお店です。
一見普通の八百屋さんですね。
普通の八百屋さんと違うのは、店頭にこちらのえべっさんが鎮座してるところでしょうか。
このえべっさんの石像は、こちらのご主人の作成です。
震災後、商店街の活性化を願って七福神全ての像を作って参道に並べようとしたのですが道路の使用許可が下りず、えべっさん一体しか作れなかったそうです。
果物と野菜の「万田里(マンダリ)」店内の様子
様々な野菜や果物が並んでいます。
どれも新鮮で美味しそうですね。
このあたりは普通の八百屋さんです。
お店の上の方を見上げてみると、福ちゃんが写った写真がいっぱい飾られています。
さらに隣の部屋に行ってみると、なんと福ちゃん本体が置いてありました~~~
こちらのお部屋では商店街の様々なグッズが販売されていましたよ。
名物として売り出しているのはこちらの「えびす福お面せんべい」(600円)です。
「えびす福お面せんべい」誕生秘話
西宮神社には毎年多くの方が来られていますが、名物らしい名物がありませんでした。
そこでこちらのご主人が商店街の役員をやっている時に「何か西宮神社の名物を作ろう」という話が持ち上がり、出来たのがこちらの「えびす福お面せんべい」だったそうです(企画・開発は「ともも」さん)。
しかし商店街にも和菓子屋さんはあるものの、小麦粉のせんべいを作る事に関しては全員が素人だったため、最初は苦難の連続だったそうです。
同じようなせんべいを作っている伏見稲荷さんに伺ったり、デザインや材料をどうするか話し合いを重ね、何とか完成に漕ぎ着けました。
しかし、出来た鋳型の重さは何と4Kg!!
生地を挟み込んだ鋳型を火床にかけ、均等に焼けるように何度もひっくり返したり場所を移動させたりするのですが、4Kgもある鋳型だとかなり大変です。
また味にもこだわり、黒糖やきなこを使用した為ひびが入りやすく、割れないように焼くのは本当に難しいんだそうです。
現在は「マンダリ」のご主人の息子さんがせんべいの製作を担っているそうですよ。
「えびす福お面せんべい」を食べてみた
せっかくですので、「えびす福お面せんべい」を買って帰りました。
こちらがパッケージです。
なんとも福福しいデザインですね。
パッケージを開けるとえべっさんのお顔が出て来ました~~
こちらが「えびす福お面せんべい」です。
でも、よく考えたらえべっさんのお面を食べても大丈夫なのでしょうか?
ばちが当たるのでは……
等と考えていたら、開発元の「ともも」さんのサイトにこのように書いてありました。
割れば多くの福となる
「ありがたい戎さまのお顔を割れない」とか「お持ち帰りの途中でひびが入ってしまって残念」などの声が寄せられますが、このえびす福お面は、おもいっきり割っていただきたいのです。
割ればたくさんの福が生まれます。たくさんに割って、みなさんで分けて召し上がっていただきたいと思います。
それでこそ、えびすさまも大喜びなさいます。西宮神社の宮司様からも「福が体に入るから、食べると幸せになるでしょう」と、お墨付きをいただいております。(出典:ともも)
パッケージに同封されていたしおりにも、割ってみんなで食べて下さいと書いてありました。↓
では私たちも割って食べてみましょう。
まずせんべいをお皿の上に出します。
結構大きなせんべいですよ。
大きさが分かるように横にボールペンを置いてみました。
こちらを上からたたいて割ります……
では行きましょう。
せーの!!
パッカーン!!
思ったよりもきれいに割れるもんなんですね。
手でたたいても充分きれいに割ることが出来ますよ。
にしつーのメンバーで福を分かち合いながら、また今週末の「阪西ばる(はんにしバル)」の成功を祈念して美味しく頂きました~~
果物と野菜の「万田里(マンダリ)」店舗情報
★営業時間 10:00~19:00
★定休日 日曜日
★電話番号 0798-26-2400
★住所 兵庫県西宮市馬場町6-6
(※営業時間などは取材時のものです。最新の情報はお店に直接ご確認下さい)