【西宮市長選挙】子ども・子育ての公開質問状に3候補が回答してる

しゃちょ美@にしつー
にしつー

西宮市内の子ども・子育てに関わる10の市民団体のネットワークが、市長選の3候補に公開質問状を送り、全員から回答があったようです。

にしつーが聞いた5テーマとは別に、市民団体の皆さんが子どもの視点から聞いた質問です。回答をそのまま紹介します〜

まず回答一覧をどうぞ

6テーマ・9問について、3候補が「Yes」「その他」で回答しています。

質問石井さん田中さん畑本さん
❶ こどもの権利条例の制定Yesその他Yes
❷ こどもの意見を施策に反映YesYesYes
❸ 年齢で切れ目のない支援YesYesYes
❹ 学校の安心安全な施策Yesその他Yes
❺ 学校外での支援体制の充実YesYesYes
❻ ジェンダー平等の政策Yesその他Yes
❼ インクルーシブ教育Yesその他Yes
❽ 市民参加を進めるかその他YesYes
❾ 官民連携の情報発信その他その他Yes

※「その他」は反対という意味ではなく、条件付きや別の進め方を示しています。詳しくは各テーマの回答をご覧ください

各テーマの回答の詳細

❶ こどもの権利条例の制定

質問:こどもの権利保障をはかる総合的な条例の制定を進めますか?

石井さん(Yes)
子どもの人権を守るための第三者機関を作るためにその根拠となる条例を作りたいと考えています

田中さん(その他)
国の法律を踏まえ、子どもを含めた市民との対話、議員との議会での対話により、将来を担う子どもの育ちを支える取り組みの根拠となるような、実効性を持たせた条例として有効性が確認してから、制定を検討するべきと考えています。

畑本さん(Yes)
条例は手段です。目的はあくまで、すべてのこどもが「自分で考え、声を上げ、社会に参画できる」まちを実現することです。

❷ こどもの意見を施策に反映

質問:こどもに関する政策の策定や実施にこどもの意見を反映させるための施策を充実させますか?

石井さん(Yes)
すでに子どもの声を聞く取り組みを様々行ってきましたが、それらとともに工夫しながら折に触れて子ども声を聞いて政策に反映させていきます。

田中さん(Yes)
主権者教育の観点からも重要なことだと考えています。

畑本さん(Yes)
こどもの意見を「聞く」こと自体に価値があるのではなく、こどもが自己決定に関わり、その結果を引き受ける経験にこそ意味があります。行政のこども施策にもまったく同じことが言えます。意見反映とは、こどもをまちづくりの当事者にすることです。お客様扱いではなく、対等なパートナーとして迎え入れる覚悟が、行政の側に問われています。

❸ 年齢で切れ目のない支援

質問:学齢期、中高生、それ以上の世代への切れ目のない支援を充実させますか?

石井さん(Yes)
困窮家庭への学習支援事業や、大学等受験費用支援制度などで経済的な理由でチャンスが損なわれないようにします。また、新図書館では若者対象のコーナーを設けるなどしてハイティーンも含めて支えます。

田中さん(Yes)
これまで市議会で提言してきました。産前産後の母子に対する支援、幼児教育の支援、学齢期の放課後の居場所づくり、中学校での部活動の教育的意義の継承、居場所の確保、高校生の通学費負担の軽減、ヤングケアラー支援の実効性の向上など、幅広く取り組む必要があると考えております。そのための財源確保のために、徹底した市役所改革をベースにした財政改革に取り組まなければなりません。

畑本さん(Yes)
年齢で支援が途切れる問題の根本には、行政が「サービスを与える側」、こども・若者を「受け取る側」と固定してしまう構造があります。年齢で区切るのではなく、一人ひとりが自律に向かう過程に寄り添い続ける仕組みを、西宮市の基盤として整備します。

❹ 学校の安心安全 + ❺ 学校外での支援

質問:教育委員会と連携して安心安全な学校づくりを進めますか? 地域での支援体制を充実させますか?

石井さん(❹Yes ❺Yes)
❹ 学校そのものが子どもたちにとっていきたい場所となるように、基本的な価値観をアップデートしていくことを促していきます。
❺ さまざまなケースが考えられますが、多様なケースがありますので、選択肢は多い方がよいと考えます。既存の施策とあわせて、拡充できればと思います。

田中さん(❹その他 ❺Yes)
❹ AIを活用し、個に応じた学習が進められる環境整備に挑戦するべきと考えています。全ての子どもが、大人になって社会に出るまでに、VUCAの時代に適応できる「生きる力」を養える環境が理想です。
❺ 子育てひろばの拡大、公園環境の充実、スポーツクラブ21の充実支援、地域のこども食堂における多世代交流支援、オルタナティブスクールの活用による不登校支援、放課後キッズの充実、部活動の教育的意義の継承に取り組みたいと考えています。

畑本さん(❹Yes ❺Yes)
❹ 西宮市では教育委員会と連携し、全員担任制の導入により、こどもが相談相手を自分で選べる体制を整えます。校則は「何のためにあるのか」を生徒・教員・保護者の対話で見直します。大切なのは制度の変更ではなく、こどもを「管理の対象」から「学びの主体」に戻すという学校文化の転換です。
❺ 不登校支援の目標は「学校に戻すこと」ではありません。すべてのこどもが自分に合った環境で学び、人とつながり、自律に向かえること。そのための選択肢を、行政の責任で広げます。

❻ ジェンダー平等 + ❼ インクルーシブ教育

質問:ジェンダーや性的指向による差別をなくす政策を実施しますか? インクルーシブ教育を進めますか?

石井さん(❻Yes ❼Yes)
❻ 個性を尊重しあえる社会は大切です。共生社会にむけて、相互理解が進むよう、引き続き取り組みます。
❼ それぞれの個性を尊重しながら学ぶことの大切さを、インクルーシブの基本的な考え方として、引き続き取り組みます。

田中さん(❻その他 ❼その他)
❻ 現在の取り組みを大きく変更することは考えておりませんが、子どもの育ちを応援する取り組みとなるように不断の努力が必要と考えております。
❼ 保育も含めて、幼児期からのインクルーシブ教育を官民が連携して実施する必要があると考えています。民間保育所や認定こども園、私立幼稚園に対する加配要件の緩和と措置が必要と考えております。

畑本さん(❻Yes ❼Yes)
❻ 西宮市では、まず学校の制度・慣行そのものを見直します。制服の選択制、性別に依存しない名簿・施設運用、こども自身が対話を通じてルールを考える場の設置です。差別をなくす出発点は、「みんな違って当たり前」という環境を制度として保障することです。
❼ 問うべきは「分けるか、分けないか」ではなく、すべてのこどもが安全に、自分の意思で学びを選べる環境が整っているかです。インクルーシブの本質はこどもを移すのではなく環境の側を変えることです。

❽ 市民参加 + ❾ 官民連携の情報発信

質問:政策決定にこどもの養育者や関係者を含め市民参加を進めますか? 地域のNPOや市民活動の情報も含めた官民連携の情報発信を進めますか?

石井さん(❽その他 ❾その他)
❽ 課題をどういう形で改善できるか、検討しよき形にしていきたいと思います。
❾ 具体的にどういうことが考えられるか、検討していきます。

田中さん(❽Yes ❾その他)
❽ 行政目線ではなく、市議会議員の活動の経験のなかで、「市民との対話なくして真の政策なし」という政治姿勢を確立しました。行政、市役所の職員すべてがその意識を持てるように、市長はリーダーシップを発揮しなければならないと考えています。市民が選んだ議員との対話も重要です。産官学民の連携強化を図りたいと考えています。
❾ 特定の団体に偏ることは好ましくないと考えておりまして、子どもの権利保障について、広く保護者の皆様が正確に理解できる情報発信が必要です。

畑本さん(❽Yes ❾Yes)
❽ 市民参加を進める前に、まず問い直すべきことがあります。なぜ今、市民が参加していないのか、です。行政が「サービスを提供する側」、市民が「受け取る側」という構造が固定化し、市民自身が当事者意識を失っているからです。行政がやるべきは、その人たちを管理することではなく、対等なパートナーとして一緒に最上位の目標を言語化し、対話によって合意形成していくことです。
❾ 行政が民間の情報まで抱え込んで「正しく届ける」ことではなく、こども食堂、フリースクール、親の会、地域の支援者が持つ現場の情報と、行政の制度情報が自然につながる場を作ることです。

この公開質問状について

この質問状は「こども子育てに関する市民団体ネットワーク(西宮こども市民団体ネットワーク)」が、西宮市長選にあたり各候補者に送付したものです。

西宮市内の10団体が賛同しています↓

・特定非営利活動法人 a little(にしつーで子育て関連の記事を書いてくれてるパートナー) 
・インクルネット西宮
・LGBTQ ユースサポート・プライドプロジェクト
・こどもと未来を創るプロジェクト
・特定非営利活動法人 こどもサポートステーション・たねとしずく
・どんな子も暮らしやすい西宮を考える会
・特定非営利活動法人 なごみ
・にしのみやこどもと学びネットワーク(29団体)
・西宮不登校親の会
・認定NPO法人 みやっこサポート(事務局団体)

【アドバイザー】関西学院大学 名誉教授 岡本仁宏

質問状の全文(PDF)はこちらからご覧いただけます

【出典】
・西宮市長選2026 公開質問状(こども子育てに関する市民団体ネットワーク 2026年3月24日)
・各候補者の回答原文

にしつーが候補者に聞いた5テーマの記事はこちら↓

西宮市長選「市政ちょっと聞きたい!」3人に5テーマで聞いてみた

2026年3月27日

🗳️ 投票のおしらせ
投開票日:2026年3月29日(日)
期日前投票:3月23日(月)〜28日(土)
市内9カ所(市役所、鳴尾支所、瓦木公民館、甲東支所、塩瀬支所、山口支所、ららぽーと甲子園、市民・大学共創プラザ(アクタ東館6階)、コープ苦楽園)