にしつーと西宮渡辺病院がお届けするDr.にしつー。前回の尿漏れのお話、たくさん読んでもらってありがとうございます〜
まず、前回のアンケート結果から。

「尿漏れ、経験あり」が55人。「ない」は15人。やっぱり、めっちゃ多い。

そして「専門外来ができたら気軽に行ってみたい」が17人。「ちょっと様子見」10人、「やっぱり恥ずかしい」3人。

行きたい。けど、中で何されるかわからないので怖い。たぶんこれが本音だと思います。
ということで

今回は、しゃちょ美が「初めて外来に来た人」になりきって、受付から体操まで、まるっと体験してきました〜
※今回は取材用のシミュレーションです。実際の診察内容は症状によって変わります。
目次
骨盤底外来、ざっくりどんな流れ?
まずは前回もお世話になった、「骨盤底疾患」の診療を担当している婦人科部長の柏原先生の診察から。西宮渡辺病院では「骨盤底外来」という名前で、尿漏れも骨盤臓器脱(子宮などが下がってくる病気)も、まとめて相談できます。



流れはこんな感じ。
質問票をもとに、必要な検査。基本は婦人科の診察(内診。希望しない場合は相談できます)で、尿の勢いや残尿、検尿などを必要に応じて
※尿漏れだと思っていたら別の病気だった、ということもあるので、ここは大事な工程だそう
2. 別の日に、リハビリ(骨盤底筋トレーニング)へ
治療の選択肢の中で、体操が合いそうな人・やってみたい人が予約。初回は問診30分+体操30分の約1時間
3. 月1回くらいのペースで通う
2回目からは体操30分。効果の目安として3ヶ月くらい続けて様子をみる人が多いそう
初めての人って「どこ行ったらいいん?」で迷うので、これだけ覚えて行けば大丈夫〜
まずは問診。なに聞かれるん?
リハビリは服を着たまま、個室で、女性の理学療法士さんがマンツーマン。まずはスタッフさんとお話。聞かれるのはこんなこと。

- いつから、どんな時に漏れる?
- 何に一番困ってる?
- 今までかかった病気
- 股関節や腰の不調はある?
- 体重や、お仕事で重い物を持つ?
股関節や腰って、尿漏れと関係あるみたいで。骨盤まわりは全部つながってるのがポイントなんだそう。

そして、尿漏れの質問票に答えて、点数をつけます。これが大切でトレーニングしたら点数がどう変わったか、数字で分かるんです。「良くなった気がする」じゃなくて、ちゃんと変化しているか把握できるのがいいですね〜
骨盤底筋って、どこ?
体操の前に、模型で説明してもらいました。

膀胱、子宮、直腸。

この3つを下からハンモックみたいに支えてる筋肉が、骨盤底筋(こつばんていきん)。


それ以外だと、重い荷物を持つ仕事、長年の便秘、喘息などでよく咳き込む、肥満。お腹に圧がかかる状態が続く人もダメージを受けやすいそう。思い当たる人、多そう〜
この骨盤底筋のダメージで起こるのが、次の2つ。
- 腹圧性尿失禁。尿道の支えがなくなってぐらぐらになり、尿が漏れる
- 骨盤臓器脱。さっきの模型みたいに、骨盤底筋の上に乗っている膀胱・子宮・直腸などが腟から下がってくる
しゃちょ美、やってみた
ここからが本番。寝る→座る→立つの順番で、だんだんレベルアップしていきます。
その1。まずは寝て

最初は、寝転んでやるところから。今回はスタッフの河村さんが患者役で実演してくれました。しゃちょ美は横で見学。仰向けで、膝を立てて足を少し開く。ここで最初の指令。
「お尻を軽くキュッと締めて、力を抜く」
これだけ。おしっこを我慢する時のアレです。見てる限り、誰でもできそ〜
ただ、ポイントがひとつ。

お腹に力が入ったらダメ。お腹じゃなくて、お尻の穴だけキュッ。スタッフさんがお腹や尾てい骨のあたりに手を当てて、ちゃんと動いてるか確認してくれます。
産後の人は、この「締める感覚」が分かりにくくなることも多いそう。だから最初は一緒にやるのが大事なんですね。
締め方は2種類あった
→ キュッ、キュッと早く締める。目安は10秒に7回くらい
臓器が下がってくる系(骨盤臓器脱)の人
→ 10秒キープ。呼吸は止めない
その2。座ってやる(ここからしゃちょ美)
ここからは、しゃちょ美の番。

椅子に座って、尾てい骨のあたりを触ってもらいながらキュッ→脱力。

たしかに動いてるのが分かる。で、そのまま10秒キープに挑戦。
その3。立ってやる
立ってやる時のコツは、前に支えを置いて、足幅を広めに、ちょっと前かがみでお尻を後ろに。

肩の力は抜く。

これでキュッ、脱力、キュッ、脱力。


「めちゃめちゃ上手です」って褒められました。大人になって褒められるの嬉しい

ちなみに力を抜くのも大事だそう。ガチガチに硬いと抜けにくいので、筋肉の柔らかさもポイント。慣れてきたら、締めたまま足踏みしたり、姿勢の指導やウォーキングも入ってくるとのこと。ここまでで体操は約30分です。
おうちでやるコツ
一番聞きたかったやつ。家では、どれくらいやったらいいん?


まず30回。そしてやる時間を決めてルーティンにするのがコツだそう。
- 朝起きた時に布団の中で
- 電車に乗ってる間に
- 歯磨きしながら
- お風呂につかりながら
どこでもできて、誰にもバレない。これが骨盤底筋トレーニングのいいところ。

まだ漏れてない人も、予防からやっておくといいそうです。しゃちょ美も歯磨きの時にやることにしました。
骨盤底筋トレーニング、どのタイミングでやってみたい?
気になる費用
骨盤底筋トレーニング(リハビリ)は保険が使えない自費診療です。
2回目以降(体操 約30分):5,500円
※税込。取材時点の料金です。先生の診察(保険診療)は別の日で、別料金です
先生いわく「尿漏れのパーソナルトレーニング」という感覚で来てもらえたら、とのこと。マンツーマンで30分みっちり見てもらえるので、たしかにそんな感じ。
ずっと通い続けるわけじゃなくて、自分でできるようになったら卒業。それでいいんです。
「どこに行けばいいか分からん」問題
最後に、先生がぽろっと言ってたことが印象的だったので。


西宮渡辺病院の骨盤底外来は、婦人科で骨盤臓器脱や尿漏れなど骨盤底疾患の診療をしていて、体操から手術まで、まとめて相談できる。

無理に治療をすすめない、というのも安心ポイント。

「どこに行ったらいいか分からん」で悩んでた方は、相談してみてください〜
尿漏れ外来の流れ、読んでみてどう思いましたか〜?
※効果には個人差があります。気になる症状がある方は、まず診察を受けてくださいね。

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取材・構成:にしつー編集部/監修:西宮渡辺病院 婦人科部長 柏原医師
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