関学の学生さんが卸売市場でイベントをやる、という話題を先日記事にしたのですが、その取材で市場に伺って来ました。
市場は再開発される予定になっていて、早ければ来年にも着工するそうですので、今の卸売市場を見られるのはあと少しです。
ということで色々と写真を撮らせて頂いたり、お話を伺ったりして来ました。
色々とお話を聴かせて下さったのは西宮市場株式会社事務局長の中島昌彦様です。
中島様、ありがとうございました。
現在の西宮市卸売市場の様子
こちらが2号線から見た市場の入り口です。
前を通る方は多いのではないでしょうか。
先程の入り口を入ったところの様子です。
卸売市場ですが、入り口付近のお店は小売もやっています。
そのまま進んで行きます。
屋根や建物などの老朽化がだいぶ進んでいるんだそうですよ。
中の様子はこんな感じです。
行ったのが午後でしたから、やはりお店は閉まってますね。
少しややこしいのですが、ここの市場には公設の「西宮市地方卸売市場」と民設の「西宮市東地方卸売市場」がありました。
厳密に言うとこの看板が出ているのが「西宮市東地方卸売市場」という事なのですが、実際にはほぼ共同で運営していたとの事です。
公設の「西宮市地方卸売市場」は今年の7月に廃止され、民設市場に統合されました。
以前は鮮魚店も多かったそうですが、現在は青果店が大半を占めているそうです。
こちらの「やまに青果」さんはアローツリーというケーキ屋さんを展開している事で有名ですね。
こちらは鳴尾にあった中島飛行機の格納庫を移築した、柱の無い建物です。
天井の造りが特徴的ですね。
市場の歴史
西宮の市場の歴史は長く、始まりは明治時代までさかのぼります。
現在の形になったのは戦後ですが、そこから数えても70年以上の歴史があります。
元々は三つの市場がありましたが(公設一つと民設二つ)、今は廃止や統合で一つになっています。
沿革はこちらをご覧下さい↓
(出典:西宮市卸売市場公式サイト)
震災前までは東川の西にも「西宮地方卸売市場」という市場があって、「西市場」と呼ばれていました(今の市場は東市場と呼ばれています)。
(出典:西宮市卸売市場公式サイト)
この写真の右上の辺りのJRと国道の間が西市場です(分かりますか?)。
震災で甚大な被害を受けた為、平成13年に廃止されました。
西市場は現在はこうなっていますよ↓
詳しくはこちらのサイトをご覧下さい↓
西宮市地方卸売市場連合会公式サイト
市場の取り組み
ピーク時には160以上の業者があった市場も、現在は34まで減っています。
市場を存続させるためにも市場を市民の皆様にもっと知って頂き、もっと身近な存在として気軽に立ち寄って欲しいと言うのが市場に関わる方々の願いだそうです。
以前の市場はどちらかと言うと私たちのような素人の一般人は立ち入りにくい雰囲気だったと思いますが、近年はもっとオープンな市場を目指して様々な取り組みを行っているそうですよ。
近いうちにもいくつかのイベントが企画されていますので、いくつかご案内します。
よろしければ気軽に参加してみて下さい。
おろいちクイズラリー(9月29日・日曜日)
先日記事でもご案内した、市場を使ってのクイズラリーです。
詳しくはこちらの記事をご覧下さい↓
お出汁教室(10月27日・日曜日)
兵庫栄養調理製菓専門学校の柏木先生をお迎えして、美味しい出汁の取り方を教えて頂こうというイベントです。
昨年も好評だったイベントだそうで、午前と午後の2回を予定しているそうですよ。
朝マルシェ(11月3日・日曜日)
市場を使って、市内の様々なお店や業者の方々に集まって頂いて、マルシェを行う企画です。
9時から13時くらいを予定しているそうです。
お出汁教室と朝マルシェに関しては詳細が決まり次第、公式サイト等で告知するとの事ですので、下記の公式サイトを参照して下さい。
(西宮市卸売市場公式サイト)
http://oroichi.com/
最後に
こちらの市場は早ければ来年にも建て替えが始まります。
元々構造的にも古い上老朽化が進んでいて、耐震・耐火を考えると建て替える以外に方法が無いそうです。
この市場の建て替えを含めた、JR西宮周辺の再開発計画についてはにしつーでも記事として取り上げましたが、当然ながら賛否様々な意見があると思います。
特にタワーマンション建設に関しては反対意見も多く伺っていますが、市場の建て替えにかかる予算を捻出する為には計画から外せないそうです。
私は今まで市場の事をそんなに知りませんでしたし、再開発計画もどこか他人事のように考えていました。
でも多額の税金も使うし、もちろん他人事ではありませんよね。
市場を取材して改めて思いましたが、一部の人だけではなく私たちみんなが町の事をもっと自分の事として考えていかなければなりませんね。
にしつーでももっと皆さんに西宮の色々な事を知って頂けるように頑張って行きます。
卸市の人に聞いたが仮店舗も決まらずまた酒造会社の取り決めで10月から3月まで酒の仕込み期間で地下水の汚濁防止の:ため基礎工事は出来ないはずです。