西宮神社「開門神事福男選び」の由来

だぁ@にしつーだぁ@にしつー

西宮神社の十日えびすが今年もいよいよ始まりました。

十日えびすと言えばまず思い浮かべるのが、1月10日の早朝に行われる「開門神事福男選び」ではないでしょうか。

今でこそ全国的に注目を集めるこの神事ですが、なぜこんな風習が生まれたのでしょうか?

西宮神社の歴史

まずは西宮神社の起源についてですが、実は西宮神社の起源ははっきりしていません。

詳しい事は西宮神社公式サイトなどを見て頂きたいのですが、西宮にかなり古くからある神社である事は間違いないようです。

「西宮」という地名は「西にある宮」という意味であるという説が有力なのですが、その「宮」というのがこの神社であるという説もあります(諸説ありますが)。

平安時代には西宮で最も古くからある「廣田神社」の摂社(神社の本社とは別にある小さな社の事)として「南宮社」と呼ばれていて、今でも西宮神社の境内には「南宮神社」という社が残っていますよ。

こちら↓

南宮神社

(出典:西宮流

今のように戎様を信仰するようになったのはその平安時代の終わり頃だという説もあります。

戎様は元々は漁業の神様でしたが、そのうち商売の神様としても信仰されるようになりました。

今でもまぐろを奉納したりするところに漁業の神様の名残が残っていますよね。

開門神事福男選び

開門神事の概要を改めてご説明しておきます。

十日えびすは毎年1月の9・10・11日に開催され、9日を「宵えびす」、10日を「本えびす」、11日を「残り福」といいます。

9日の「宵えびす」が終了した午前0時に西宮神社の「表大門」が閉められ、一般の参拝者が全員外に出されます。

そして10日の「本えびす」の早朝6時に再び「表大門」が開けられ、開門神事の参加者はそこから走って本殿を目指します(約230メートル)。

昨年の様子↓

(出典:西宮神社公式サイト

本殿に到着し神主さんに抱きついたらゴールとなり、1着から3着までの人に福男として商品が贈呈されます。

ちなみに商品はこちら↓

一番福:認定書、木彫りのえびす様(大)・副賞 えべっさんのお米1俵(60kg分)・日本酒菰樽4斗(72ℓ分)、ヱビスビール1年分、特製法被
二番福:認定書、木彫りのえびす様(小)・副賞 えべっさんのお米1俵(60kg分)、ヱビスビール半年分、特製法被
三番福:認定書、黄金のえびす様大黒様・副賞 八喜鯛、ヱビスビール3ヶ月分、特製法被

ちなみに「福男選び」という名前ですが、年齢・性別に関係なく誰でも参加する事ができますよ。

開門神事の起源

西宮神社では昔、1月9日の夜は自宅から出ない「忌籠(いごもり)」という習慣があったそうです。

その「忌籠(いごもり)」明けの10日の朝に、多くの人が自宅から神社に一斉に向かったのが始まりとされています。

つまり最初は神社が主体で行う神事ではなく参拝者の習慣から発生した訳ですね。

最初は自宅から本殿を目指していたのですが、江戸時代に入って現在のように門から本殿を目指すようになりました。

その後、明治になって電車が開通すると遠くからも参拝者が訪れるようになり、次第に本殿までの一番乗りを競うようになっていったそうです。

全国的に注目されるようになったのは最近

今でこそこの神事は全国的にテレビなどでも取り上げられるようになりましたが、以前はそれほど有名ではありませんでした。

西宮に住んでいる私でも「そういう行事がある」といった程度の認識だったと思います。

この神事が全国的に注目されるようになったのは、実はある事件がきっかけなのです。

覚えている方も多いと思いますが、平成16年に仲間と共謀して入り口で進路妨害し、一番福になった参加者がいました。

これが騒ぎとなり、この参加者は一番福を返上し、開門神事のルールも厳格化されました。

以前は早い者勝ちでスタート位置を決めていたのですが、現在はくじ引きになっています(くじ引きは午前0時から)。

しかし、皮肉な事にこのニュースが全国的に話題になった事から開門神事が一気にメジャーになりました。

現在では、テレビ各局でこの様子を中継し、一番福の人には生放送でインタビューしたりするようになりましたね。

今年は誰が一番福に輝くのでしょうか。