私は様々な地域の方とお話をする事が多いのですが、色んな地域から人が集まっているとたまに地元のお城の話題になる事があります。
そういう場合、私は決まって肩身の狭い思いをする事になります。
西宮にはお城が無いので、話に入って行けない訳です。
でも、実は西宮にも「越水城」「瓦林城」など、いくつかのお城があったんですよ。
その一つ「越水城址」の石碑が大社小学校にあります。
こちら↓
大社小学校の南東の角です。
近づいてみます。
「越水城址」の石碑の横には説明書きもあります。
興味のある方は読んでみて下さい。
この説明書きによると、お城は「城山」「桜谷町」「満池谷町」「清水町」の4町にわたっていたとありますので、相当大きなお城だったんですね。
ちなみに当時の地図がこちらです↓
(出典:西宮デジタルアーカイブ)
この地図のど真ん中のあたりの「古城」というのが越水城です。
今でも「城山」や「城ヶ堀町」といった地名にお城があった名残がありますね。
さて上記の説明文の最後の方に、「城や地名のもととなった3ヶ所の泉」という記載がありますが、「清水」「小清水(越水)」という地名の由来となった、三つの井戸がこの近くにあります。
三つの井戸はそれぞれ「東井(ひがしんじょ)」「中井(なかんじょ)」「西井(にしんじょ)」という名称で呼ばれていました。
「中井(なかんじょ)」は開発に伴って無くなってしまいましたが、「東井(ひがしんじょ)」と「西井(にしんじょ)」は今も残っていて、水も湧いているそうです。
こちらが桜谷町にある「西井(にしんじょ)」です。
現在は地元の方々が管理されているそうで、きっちりと鍵もかかっています。
先ほどの説明書きだと、この場所はお城の中だと思われますので、この井戸の水はお城の用水として使われていたんでしょうか。
こちらが越水町にある「東井(ひがしんじょ)」です。
こちらはお城の外、西国街道沿いですので、旅人の方々の喉も潤していたのかもしれませんね。